舞台は福岡、街では水不足との関連か、奇病「石化病」が流行している。
　イルカのプールの中から忽然と現れた制服姿のひとりの少女。葉月泉と桑島真魚らとの出会いは、あまりにも鮮烈だった。泉は石堂高校に転校してきた1年生であり、高飛び込みの選手であった。
　泉にとって大切な大会の日が危険だという予想がある中、泉は最後の試技に挑んで宙に舞った瞬間、何かが泉の脳裏にフラッシュ、バランスが崩れる。着水失敗を失敗する。生死をさまようことになる泉の中で、大きな変調が起こりはじめる・・・。

石井聰亙監督の生まれ故郷（福岡）で、この作品は撮られましたので、地元のパワーがあふれています。また、山笠のシーンは一見の価値あり。「ＳＥＸよりもいいトリップ感とか、宇宙的できれいな力強さを男とか女とかを超えて、高飛び込みで表現したんです。道端の石ころや流れる水とかね、そうした自然と人間との関わりや一体感みたいなのを描きたかった」(インタビュー抜粋)

小説「水の中の八月　August in the Water」　石井聰互著（ソニー・マガジンズ）
ＣＤ「August in the Water/SOUNDTRACK MUSIC」
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