3年前の事故で記憶障害と不眠症を患い、精神科に通う少女・泉沢月子。月子の生活に突如として起こり始める奇怪で恐ろしい数々の出来事。彼女の通う精神科医の細野辰子は、催眠療法で原因を探ると「トミエ」という名前を月子は口にするが当人の月子にはその名に覚えがない。

　その月子の主治医である女医の元に刑事が訪れる。刑事の話では、月子は高校時代に失踪した「川上富江」とクラスメイトであり、親友でもあったという。しかし、他のクラスメイトには自殺者や精神を病んだ者が続出しており、加えてクラスメイトが口を揃えて言うに「富江」は化け物で、殺しても殺しても生き返るため、バラバラにして捨てたというのである。

　やがて、月子の廻りで不可解な出来事が起こりはじめる・・・。

　原作はホラー漫画界で注目度ナンバーワンと絶賛される「伊藤潤ニ」。
監督には『日本製少年　THE BOY MADE IN JAPAN』を手がけた及川中。

　『富江』FILM STORY BOOK　朝日ソノラマ刊