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双生児 1999年9月15日公開 上映時間:1時間24分 製作:セディックインターナショナル 製作協力:海獣シアター 配給:東映 |
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INTRODUCTION
階級意識が歴然とあった明治末期。大徳寺医院の跡取りとして、医師の地位も名誉も、そして若く美しい妻−りん(りょう)をも手にした主人公・大徳寺雪雄(本木雅弘)。そんなだれもが羨む大徳寺家に、次々と不幸が襲いかかる。 父−茂文(筒井康隆)が、そして母−美津枝(藤村志保)が立て続けに、不思議な死に見舞われる。また雪雄は日増しに自分にまとわりつく謎の視線に悩まされる。 ある日、一人で庭に出た雪雄を襲う影。ぎりぎりと首を絞めてくる手の持ち主を一目見ようとした彼の目に映ったのは、自分と全く同じ顔をした男であった。 その男−捨吉(本木雅弘)は、雪雄を庭の古井戸に投げ捨てるや、何食わぬ顔で雪雄に成り済まし、周囲の者に接するようになる。雪雄の振る舞いを完璧に身に付け、りんの夫として、そして大徳寺家の当主としての生活を始める捨吉。 時折、古井戸を覗き込み、生きながらえ地獄の苦しみを味わう雪雄に謎の言葉を投げ付ける捨吉。雪雄と捨吉−同じ顔を持つ双生児でありながら、全く正反対の心を持つ二人の井戸の内側と外側に分かれた異常な生活が始まる……。 Note 江戸川乱歩が大正十三年(1924年)10月「新青年」に「双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話〜」と、題して掲載された短篇小説。
第56回ヴェネチア国際映画祭、特別招待作品 第24回 トロント国際映画祭 第18回 バンクーバー国際映画祭 第4回 釜山国際映画祭 第43回 ロンドン国際映画祭 ストックホルム国際映画祭 |
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