INDEX | 作品データ | BACK |
御法度 1999年12月18日公開 上映時間:100分 製作:大島渚プロダクション 製作・配給:松竹 |
|
INTRODUCTION
1865年、夏。京都の西本願寺にある新選組道場で、総長・近藤勇(崔洋一)、副長・土方歳三(ビートたけし)の立ち会いのもと、入隊試合が行われていた。志願者の相手をするのは、新選組きっての剣の使い手、沖田総司(武田真治)。この日、群を抜いた腕のたつ二人が入隊を許される。田代彪蔵と加納惣三郎(松田龍平)である。 隊士は常に「局中法度」「軍中法度」という厳しい戒律に縛られた生活をしている。その覚書が掲げられた大部屋で、田代は惣三郎に「なぜ新選組に入ったのか」と問うが、惣三郎は微笑むばかりであった。田代はこの時から惣三郎の魅力に惹かれていく。翌日、惣三郎は近藤から御法度を破った隊士の処刑を命じられる。血しぶき一つ浴びずに見事に首を切り落とした惣三郎を、近藤は「勇気がある」と喜ぶが、土方は勇気と違うものを感じていた。 入隊後、一ヶ月もたたないうちから惣三郎をめぐる噂が流れ始める。隊士たちにとって、美しい惣三郎はかっこうの話題の的であったのだ。なかでも田代との関係は公然の仲のように囁かれるようになる。 ある日、土方の命により、田代と惣三郎は試合をする。明らかに田代よりも腕が上のはずなのに、圧されている惣三郎をみて、土方は二人の関係を確信した。その試合を食い入るように見つめる男がいた。惣三郎を激しく想う湯沢藤次郎(田口トモロヲ)であった。惣三郎をめぐり、新選組は大きく揺れていくのであった。 司馬遼太郎著作の「新選組血風録」(角川書店/中公文庫)から、「前髪の惣三郎」「三条磧乱刃」が原作となっている。 |
INDEX | 作品データ | BACK |