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ナビィの恋 1999年12月04日公開 上映時間:92分 製作:イエス・ビジョンズ、オフィス・シロウズ 配給:オフィス・シロウズ、東京テアトル |
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INTRODUCTION
物語の舞台は、沖縄の小さな島である。東京から仕事をやめて帰ってきた奈々子(西田尚美)が乗る連絡船には、島の人たちに混じって見かけぬ青年と老紳士がいた。ぶらり島にたどり着いた若者、福之助(村上淳)。颯爽とした洋行帰りのような身なりの老紳士、サンラー(平良進)。福之助は奈々子のオジィ、恵達(登川誠仁)と出会い、恵達が妻・ナビィ(平良とみ)と暮らす家へ転がり込む。オバァのナビィは、あの連絡船が着いたあとから、どうも様子がおかしい……。奈々子はこの時、それまで知っていたはずの島の生活とは違う空気が流れ出したのを感じ始めていた。 恵達とナビィ。今は幸せに暮らすこの老夫婦にも、忘れえぬ過去があった。それは六十年も前のこと、ナビィが「十九の春」を迎えた時のことだった。ナビィは激しい恋におちた。だがそれも島の因習が許さなかった。ナビィの恋人・サンラーは島を離れ、そのおかげで、少年・恵達は憧れの彼女と結ばれたのだった。 そして六十年後の今、男・サンラーが帰郷する。 愛される幸せと、愛する歓び。それは似て非なるもの、なのだろうか。 恵達はナビィを愛し、ナビィは恵達への限りない感謝を絶やしたことはない。二人をじっと見つめる奈々子。だが、ミーニシ(新北風)が止んだ日、心を決する時がやってきた。人生の最終地点に近づいた老夫婦にも、そしてこの小さな島で、福之助と共に暮らすことに幸せを感じ始めた奈々子にも、「その時」が近づいた……。 そして島の恋は、ここに花を咲かせた。 |
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