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 オープニング・タイトル(森の中)

 古い洋館。テロップ「A.D.2100」

 Na 「西暦2100年、つまり今から百年以上も先の未来。そこには、空飛ぶ自動車もタイムマシンもない……。未来の私たちは、現代よりもずっと古めかしく質素な暮らしを送っていた。……百年もの間、人類はいったい何をして来たのだろうか。技術の革新は、止まってしまったのか? 新たな発明や発見を放棄してしまったのか?」

 ────メイン・タイトル「いとしの未来ちゃん」


 洋館・少女の部屋

 西暦2100年の世界に住む、少女と妹。

 Na 「その秘密は、2100年に住むこの少女たちが知っていた。……これは、はるか未来に語られる、ちょっと未来の物語……」

 ベッドにいる二人。

 妹 「そんなに高いビルがあったの?」
少 女「そう。せまい土地にたくさんの人が住めるようにと考えて作ったんだって」
 妹 「そんなビル、どこにあるの?」
少 女「もうないわ」
 妹 「どうして?」
少 女「じゃ、つづきをお話してあげる。それはね、ある一本の電話から始まったの……」

 少女の話をじっと聞いている、妹……。
画面、ブラックになる。


3 宅配ピザ屋・外景(夜)

 宅配ピザ屋の外景。
電話の呼び出し音が数回鳴り、

マチコの声「(先行して)毎度ありがとうございます、ピザレッドでございます」


4 同・店内(夜)

 赤で統一された店内。
店の赤いブルゾンを着た、電話中のマチコ。

───サブタイトル「第4話/眺めのいい部屋」

マチコ「……はい、シーフードミックスですね。サイズは11インチと13インチがございますが。……13インチ。……はいオリエンタル・サラダとローストチキンですね。ただいまコーラを2本サービスさせていただいておりますが」

 マチコ、伝票にサラサラとオーダーを記入。

マチコ「かしこまりました。ご住所をお願いします。……はい。……はい。ニュー・スカイ・シティーの……3024。それでは30分以内にお届けいたします」

 マチコ、店内の時計をチラッと見る。
時計の針、午後6時ちょうどを差している。
伝票に大きく「6:30まで」と書き、受話器を置く。


 提 供 ・ C M

5 大沢家・居間(夜)

 武雄は、双眼鏡を手に窓の外を見ている。
そのみは、武雄の横で、「世界鳥図鑑」(みたいな本)を読んでいる。
華子が奥から出てきて、

華 子「ピザ頼んだからね」
武 雄「(双眼鏡に目をつけたまま)ああ……」
そのみ「やっぱり図鑑にも載ってないわ、あんな変な鳥」
華 子「まだ探してるの? 変な鳥」
武 雄「パパは、バードウォッチングが趣味なんだ。そんな変な鳥がいるなら何としてでも見ておかないと」
そのみ「いなくなっちゃったんだから、しょうがないじゃない」
武 雄「どんな鳥だったんだ?」
そのみ「どんなって……ねえママ、なんて説明すればいい? あの鳥」
華 子「うーん……」
武 雄「形は? 色は?」
そのみ「変な鳥……しか言いようがないよね」
華 子「そうねえ、変な鳥……しか言いようがないわね」
武 雄「気になるなー(と双眼鏡を覗く)」
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