| 目を閉じる、若き日の母に近づいていく、カメラ。 |
| テレビの前の家族。 父も母も、口づけの顔になっている。 | |
| 愛 | 「(二人を見て)……またか。ねえねね、これがパパとママの結婚式?」 |
| 父 | 「ああ。二人は、永遠の愛を誓ったんだ」 |
| 母 | 「幸せな頃だったわ……」 |
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ゆっくりとフォーカス・インしていく、映像。 テロップで「No.1-1」「2007年5月15日」 腕時計を見ている、手。 ----そこは、色鮮やかな花が咲く、美しい公園。 |
| テレビの前の家族三人。 | |
| 愛 | 「これは?」 |
| 母 | 「(思い出して)初めてのデート……」 |
| 父 | 「そう、パパが、初めて記憶を残した日だ」 |
| カメラに向かって、若き日の母が歩いていくる。 | |
| 若き日の母 | 「ごめんなさい、遅くなっちゃって」 |
| 父の声 | 「いや、僕も今来たところさ」 |
| 若き日の母 | 「そう、良かった」 |
| テレビの前の家族三人。 | |
| 父 | 「ホントは30分も待ってたんだ」 |
| 母 | 「そうだったの……?」 |
| 見つめ合う、父と母。 |
| カメラ、若き日の母とともにゆっくりと歩いている。 | |
| 若き日の母 | 「なあに、その眼鏡」 |
| 父の声 | 「ああ、記憶を残す眼鏡なんだ」 |
| 若き日の母 | 「記憶を残す眼鏡?」 |
| 父の声 | 「小型で高性能のカメラが内蔵されてるんだよ。かけてみるかい?」 |
| 若き日の母 | 「うん」 |
| プツン。画面が黒くなる。 |
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ゆっくちとフォーカス・インしていく、映像。 そこには、若き日の父の姿。 若々しいファッションに、身を包んでいる | |
| 若き日の父 | 「君が見ているこの映像が、ディスクに記憶されるんだよ」 |
| テレビの前の三人。 | |
| 愛 | 「若い頃のパパ?」 |
| 母 | 「かっこいいわねー」 |
| 父 | 「はっはっは。全然変わんないだろ?」 |
| 愛 | 「うん。若いのに、おっさん臭い」 |
| すっかり笑顔が戻った、母。 | |
| 母 | 「想い出を残しておけるって、素晴らしいことね」 |
| 父 | 「だろ?(愛に小声で)良かった……。機嫌直ったみたいだぞ」 |